お子さんが保育園や幼稚園に入園すると、急に環境が変わりますよね。
集団生活が始まるので病気をもらってしまうことも多くなります。
また、慣れない環境のせいで、疲れが出て熱を出してしまったり、お腹を壊してしまったりと、何かと体調も崩れがち。
大事なのは、睡眠時間をたっぷりとったり、早寝早起きをするなどの生活習慣をしっかり身につけさせること。お子さんの健康のためにママも一緒にサポートしてあげましょう!春に流行る病気はそこまで多くないのですが、「溶連菌感染症」という病気が割と多いといわれています。また、はしかや風しん、水ぼうそうなど集団感染しやすい病気には注意が必要!
どんな病気?
「溶連菌感染症」はのどに感染して起こる病気のことです。最初は咽頭炎(いんとうえん)や扁桃炎(へんとうせん)などの症状が出ます。急に39度ぐらいの熱が出て、のどを見ると扁桃部分が赤くはれ、のどの入口も赤く腫れてしまいます。痛みも強く、吐き気や嘔吐、腹痛、頭痛、ときには筋肉痛や関節痛がでることも…。また、のどの炎症に関係のある首のリンパ節がはれたり、中耳炎などを引き起こすこともありますので注意しましょう!その後は、細かい赤い発疹が胸や首のあたりや手首や足首のあたりから始まり、全身にも広がってしまうこともあります。病気にかかったばかりの時は舌が白いコケに覆われたように見えますが、3~4日するといちごのように赤くなります。これが「いちご舌」と呼ばれる、この病気の特徴的な症状です。
治療法
治療は、菌に効く抗生物質を飲むこと!ほとんどの場合、薬を飲み始めてから1~2日で熱が下がり、発疹もだんだんよくなり、のどの痛みも1週間以内でおさまります。血尿などの合併症が現れることがあるので、長めに抗生物質を飲んだりする場合もあります。主治医の先生と相談してあせらず治療していきましょう!
どんな病気?
麻しんウイルスが空気感染をして起きる、感染力の強い病気です。39度前後の高熱が2~3日続き、くしゃみ、せきといった、風邪に似た症状が出ます。また、目やにが出たり、目が充血したりすることも…。そして、ほっぺの内側にコプリック斑という白い斑点ができます。いったん下がった熱が再び上がり始めると、赤い発疹が顔、胸、手足などからだじゅうに広がることがあります。発疹が出てから3~4日後に熱が下がり始め、発疹の色が赤から茶色、黒ずんだ色にかわり、色素沈着を起こします。病気が治っても褐色のしみが残りますが、やがて自然に消えるので、大丈夫ですよ!肺炎を合併して重症化することがあるので予防接種での感染予防が重要です。
治療法
特効薬というものは特にこれといってないのですが、熱やせき、合併症の予防のために、抗生物質などの薬を飲むことがあります。
はしかにかからないためには、1歳をすぎたら麻しん・風しん混合ワクチンを接種しましょう!
どんな病気?
風しんウイルスによって起こる病気。38度ぐらいの熱、せき、鼻水のような風邪症状に始まり、顔や耳の後ろに小さな発疹がでて体中に広がります。また、首や耳の後ろのリンパ節がはれて痛むのも特徴です(>_<)熱は2~3日下がり、発疹もだんだん消えていきます。はしかと違って色素沈着はありません。妊婦さんがかかると赤ちゃんへ影響が出ることがあります。
治療法
こちらも特効薬はなく、ほとんどは自然に治りますが、高熱が続く時は入院が必要なことも…。熱がある場合は、首元などを冷やして楽にさせてあげましょう。38度では解熱剤を使わないことがほとんどです。 発疹のかゆみには、病院からかゆみ止めが処方されることがあります。1歳をすぎたら麻しん、風しんの「混合ワクチン」を接種しましょう!
どんな病気?
「水痘(すいとう)」、「帯状疱疹ウイルス」の感染で起こる病気です。37~38度くらいの熱といっしょに、頭や顔に虫さされのような赤い小さな発疹がでて、半日から2日ぐらいでからだじゅうに広がります。発疹は頭の中や口の中、デリケートゾーンにもできます。赤い発疹はしだいに強いかゆみのある小豆大の水疱になりますが、2~3日後には乾いてしぼみ、黒いかさぶたができて、はがれます。水疱瘡は感染力が強い病気なので、発疹が全部かさぶたになるまでは、まわりの人に感染させてしまうことがあります(>_<)水疱瘡かな?と思ったら、受診前に病院に連絡し発疹の様子を伝えましょう!
治療法
特別な治療はないのですが、発疹のケアはとても大切!かゆいからといってかきすぎてしまうと、化膿して、あとが残ってしまうことがあるので、かゆみが強いときは、かゆみ止め用の軟膏を塗りましょう!もし、化膿してしまったら病院で抗生物質をもらいましょう。
おたふく(流行性耳下腺炎)
かかりやすさ: |
 |
困り度: |
 |
どんな病気?
おたふくかぜは、正しくは、「流行性耳下腺炎」といいます。「ムンプスウイルス」というおたふくかぜウイルスの入ったつばが飛んだり、空気感染することで発症します。そのため、子供が多く集まる保育所、幼稚園、小学校などで流行し、2歳から12歳のお子さんがかかってしまうことが多いのです(>_<)ウイルスに感染してから症状が出るまでに2~3週間ぐらいの「潜伏(せんぷく)期間」があります。この潜伏期間中に唾液腺の中でウイルスが増えてしまうので、潜伏中でも他のお子さんにうつしてしまうことも…。発症すると、耳下腺の腫れ、唾液腺の腫れ、発熱などがあり、ふつう治療には1週間~10日ほどかかります。頭痛が強いときはかかりつけの先生に相談しましょう。
治療法
おたふくかぜには、特別な治療法というものはありません。おたふくかぜを予防するには、ワクチンの予防接種をします。ワクチンは1歳を過ぎれば受けられますよ!幼稚園・保育園など集団生活に入る前に予防接種を受けておくこと、感染するキケンを75~91%も減らすことができるといわれています!
年間 子供病気カレンダー
子どもがかかりやすい病気をカレンダーでご紹介♪
一年を通してかかりやすい病気もありますが、夏にプール熱、冬にはインフルエンザなど、季節によってさまざまな病気がありますよ。このカレンダーを見て、お子さんの予防接種のスケジュールを立てていきましょう!
1月~6月
1月~4月、11月~12月
1月~3月、11月~12月
1月~3月、11月~12月
1月~7月、11月~12月
6月~9月
6月~9月
5月~9月
6月~9月
1月~5月
1月~4月
9月~12月
1月~3月、7月~9月、12月
10月~11月
4月~8月
赤ちゃんが生まれてから1歳になるまでは、お祝いの行事がたくさん!ママになりたてで、育児に追われて大変かもしれないけれど、一生に一度の行事もあるので、良い思い出になること間違いなし!家族、親戚みんなで楽しく祝ってあげましょう♪
帯祝い
妊娠5ヶ月の戌の日
帯祝いは、赤ちゃんが出来てから初めてのお祝い行事。犬は多産でありながらもお産が軽いことから、それにあやかって妊娠5ヶ月目の戌の日に腹帯を巻く習慣があります。また、帯祝いは縁起かつぎだけではなく、お腹の赤ちゃんを保護し、位置を安定させる大切な意味もあるんですよ♪

お七夜
誕生から7日目
お七夜は、誕生してから7日目の夜に、赤ちゃんの無病息災を願って、命名式とお祝いの膳を囲みお祝いする行事。お赤飯や鯛、紅白のお麩などの祝膳を家族で食べ、お宮参りの約1ヶ月間、命名書を飾ります。 今では、出産してから退院する日が産後から1週間ぐらいのことが多いので、お母さんの退院祝いを兼ねて行う事も多くなっています。赤ちゃんにとっては、生まれて初めてのお祝い行事なので、記念に手形や足形をとる人も多いんですよ!
お宮参り
男の子:誕生から31日目
女の子:誕生から33日目
お宮参りは、赤ちゃんが生まれた土地の守り神「産土神(うぶすながみ)」に誕生を報告し、赤ちゃんの成長と健康をお祈りする行事。日にちは、地域によってさまざまですが、一般的には、男子が31日目、女子が33日目にお参りをします。 赤ちゃんに祝い着を着せて、父方の母親が抱くことが習慣となっています。お参りに行く日は、赤ちゃんのことを考えて、天気のよい日を選びたいですね♪
お食い初め
生後100日目
お食い初めは、生後100日目もしくは120日目に、「一生食べ物に困らないように」と願いを込めて一人前のお膳を用意し、食べ真似をさせるお祝い行事です。食器は新しい物を揃えます。伝統的な形の祝い膳は一汁三菜を基本に、お赤飯、鯛か鯉の汁物などが用意されます。長寿にあやかるようにと、お祝いの席の中で一番年長の方に「食べさせる真似」の役目をして頂くのが一般的です。この頃は離乳食の準備を始める時期でもあります。この機会に離乳食用の食器を揃えるのもいいですね★

初節句
男の子:5月5日
女の子:3月3日
節句は、無病息災を願い、祖父母などを招いてお祝いをする行事です。誕生してから初めての節句を「初節句」と言って、男の子は5月5日の端午の節句(子供の日)、女の子は3月3日の桃の節句(ひなまつり)が初節句となります。端午の節句には武者人形やこいのぼり、桃の節句には雛人形を飾ります。赤ちゃんが生まれてからすぐに初節句を迎えるときは、翌年に見送る場合も多いようです!
初誕生日
誕生から1年後
赤ちゃんが生まれて初めての誕生日で、無事に1年を迎えられたことに感謝をし、これからも健やかに成長できるようにと家族みんなでお祝いする行事です♪地域によって異なりますが、一升餅を背負わせお祝いする地域もあります。一升餅には、「一生、長生きできるように」や「一生食べ物に不自由しないように」などという願いが込められています★

七五三
男の子:5歳 11月15日
女の子:3歳・7歳 11月15日
七五三は、数え年で男の子が5歳、女の子が3歳・7歳の11月15日に、氏神様にお参りをし、無事に成長したことを告げるお祝い行事。また、3歳、5歳、7歳は子どもの厄年とも言われ、七五三のお祝いは厄払いの意味も含まれているんです!s
神社でお参りするだけでもOKですが、前もって七五三のお祝いであることを告げておけば、実は特別な参拝をさせてもらえるんです!お参りの後は、お赤飯や千歳飴を持って挨拶回りをし、親戚を招いてお祝いをします♪