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任意接種の早見表
| ワクチン名 |
ワクチン |
予防できる病気 |
接種年齢 |
 |
| A型肝炎(VPD) |
不活化 |
A型肝炎 |
1歳以上 |
 |
| B型肝炎(HBV) |
不活化 |
B型肝炎、
将来の膵臓がん |
生後すぐ~ |
 |
| ロタウイルス |
生 |
ロタウイスル感染症 |
生後6週目以降 |
 |
| 水痘ワクチン
(※1) |
生 |
水疱瘡(みずぼうそう) |
水疱瘡にかかっていない、あるいは感染の可能性が発生してから3日以内の1歳以上 |
 |
| ムンプスワクチン |
生 |
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) |
おたふくかぜにかかっていない1歳以上 |
 |
| インフルエンザ |
不活化 |
インフルエンザ |
全年齢(一般的には1歳以上) |
 |
ワクチン:不活化
予防できる病気:A型肝炎
接種年齢:1歳以上
ワクチン:不活化
予防できる病気:B型肝炎、将来の膵臓がん
接種年齢:生後すぐ~
ワクチン:生
予防できる病気:ロタウイスル感染症
接種年齢:生後6週目以降
ワクチン:生
予防できる病気:水疱瘡(みずぼうそう)
接種年齢:水疱瘡にかかっていない、あるいは感染の可能性が発生してから3日以内の1歳以上
ワクチン:生
予防できる病気:おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
接種年齢:おたふくかぜにかかっていない1歳以上
ワクチン:不活化
予防できる病気:インフルエンザ
接種年齢:全年齢(一般的には1歳以上)
(※1) 水痘ワクチンは、2014年10月から定期接種化される予定です。
予防接種はなぜするの?
ウイルスや細菌によって起こる感染症の中には、一度かかると免疫ができ二度とかからずにすむものがあります。
そのことを利用して、実際に感染しないうちに体の中に免疫を作ろうというのが予防接種の目的です!
予防接種の種類

現在、実地されている予防接種は、「
定期接種」と「
任意接種」の2種類あります。
|
定期接種 |
任意接種 |
| 費用 |
無料(ほとんどが自治体が費用を負担) |
受けるかどうかは親が決める。
費用は自己負担。地域によって異なる。 |
| ワクチン |
BCG
三種混合(百日ぜき、ジフテリア、破傷風)
麻しん・風しん
日本脳炎
ポリオ
インフルエンザ |
おたふくかぜ
水ぼうそう…など |
(※2013年現在)
ワクチンの種類

予防接種に使用されるワクチンには、「生ワクチン」、「不活化ワクチン」、「トキソノイド」というものがあります。
● 生ワクチン
・病原微生物の毒性を弱めたもの。
・病気に感染したのと同様の状態にして免疫をつくる。
・1回の接種でも充分な免疫をつくることができる。
・自然感染よりは免疫力が弱いので、5~10年後に追加接種する場合もある。
・ワクチンの種類によっては、2~3回の接種が必要なものもある。
・副反応としてもともとの病気のごく軽い症状がでることがある。
● 不活化ワクチン(ふかつかワクチン)
・定期接種の中で一番多いタイプ。
・ウイルスや細菌の毒性をなくして、免疫をつくるのに必要な成分だけを製剤にしたもの。
・接種しても、その病気になることはないが、残念ながら1回の接種では免疫が充分にはできない。
・ワクチンによって決められた回数の接種が必要。
● トキソイド
感染症によっては細菌の出す毒素が、免疫をつくるのに重要なものもあり、
この毒素の毒性をなくし、
免疫をつくる働きだけにしたものがトキソイド。不活化ワクチンとほとんど同じもの。
予防接種の早見表
定期接種
● MR(麻しん・風しん)混合ワクチン
| 予防する病気 |
麻しん(はしか)、風しん |
| 対象 |
1期と2期に分かれます。
1期:生後12ヶ月~24ヶ月になるまでの間です。
2期:5歳以上7才未満の小学校就学前の1年です。 |
| 方法 |
生ワクチンの皮下注射で、1、2期とも1回接種をします。 |
| 注意点 |
接種後に、発熱、発疹がでることがあります。
生後12ヶ月未満に麻しんや風しんに感染したり、単独で予防接種を受けたりしても、1期の対象年齢に達した場合は接種できます。 |
● 二種混合ワクチン DT(ジフテリア、破傷風)※3種混合ワクチンの2期にあたる
| 予防する病気 |
ジフテリア、破傷風 |
| 対象 |
11歳から13歳未満が対象です。 |
| 方法 |
トキソイドの皮下注射です。
三種混合ワクチンの第2期接種にあたるのが二種混合ワクチンです。
三種混合ワクチンから百日ぜきを除いたものを1回接種します。 |
| 注意点 |
副反応は特に見られません。 |
● BCGワクチン
| 予防する病気 |
結核 |
| 対象 |
生後11ヶ月までに1回接種します。 |
| 方法 |
生ワクチンをスポイトで滴下し、塗布した後に、9本の針のついた管針のスタンプを2ヶ所に押して接種します。 |
| 注意点 |
接種後は、接種部位のワクチンが乾くまで触らないようにしてください。
BCGの後が水疱になり、化膿することがあります。
4種混合や3種混合接種が終わった生後5か月~7か月ごろの摂取がおすすめです。年齢が低いと副作用が大きくなる可能性があったり、先天性免疫不全症の診断がつけにくいため、生後3か月未満での接種は控えた方がよいでしょう。 |
● 日本脳炎ワクチン
| 予防する病気 |
日本脳炎 |
| 対象 |
第1期と第2期に分けて摂取します。
第1期:初回は生後6ヶ月~7年6ヶ月未満(標準は3歳)のときに1~4週間隔で2回接種します。追加接種は、初回接種1年後を経過した時期(標準で4歳)に1回行います。
第2期:9~13歳未満(標準では小学4年生)で1回行います。 |
| 方法 |
不活化ワクチンの皮下注射を行います。 |
| 注意点 |
副反応としては、接種部分が赤くなったり、痛みがでることがあります。
発熱やけいれん、頭痛などを伴うADEM(急性散在性脳脊髄炎)を起こす危険性があるといわれていますが、ワクチンとの因果関係ははっきりしていません。接種後30分程度は病院内にいることをおすすめします。 |
● 四種混合ワクチン(百日ぜき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオワクチン)
| 予防する病気 |
百日ぜき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎(小児マヒ) |
| 対象 |
満3か月~7歳6か月未満で、三種混合・ポリオ予防ワクチンいずれも接種していない子供が対象です。 |
| 方法 |
不活化ワクチンの皮下注射を行います。
初回接種は20~56日の間隔をおいて3回、
追加摂取は初回接種から6ヶ月以上の間隔をおいて1回、合計4回接種します。 |
| 注意点 |
接種後、注射部位が赤くなったり、腫れたり、しこりがあげれられます。 |
● Hibワクチン
| 予防する病気 |
Hib髄膜炎 |
| 対象 |
生後2ヶ月以上5歳未満の希望者が対象です。 |
| 方法 |
不活性ワクチンの皮下注射です。
初回接種は、生後2ヶ月目以降に4~8週間の間隔をあけて3回行います。
その1年後に追加接種を1回行います。 |
| 注意点 |
接種時期が四種混合と重なるため、同時接種が理想です。
接種後、接種部位の腫れや赤みのほか、まれに発熱を起こすことがあります。 |
● 小児用肺炎球菌
| 予防する病気 |
細菌性髄膜炎、菌血症、菌血症を伴う肺炎 |
| 対象 |
生後2ヶ月以上から5歳未満の子供が対象です。 |
| 方法 |
不活化ワクチンの皮下注射です。
標準的なスケジュールでは4週間隔で3回、生後12~15か月齢に4回目を接種します。初回の接種月齢・年齢によって接種間隔・回数が異なります。【生後2~6か月】
4回接種。各4週間以上あけて3回接種、3回目から60日以上あけて生後12~15か月に4回目。【生後7~11か月】
3回接種。1回目から4週間以上あけて2回目。
2回目から60日以上あけて生後12~15か月で3回目。【1歳】
2回接種。1回目から60日以上あけて2回目。【2~5歳】
1回接種 |
| 注意点 |
接種後、注射部位の赤み、腫れ、痛みを伴う場合があります。
全身的な症状として発熱する場合もあります。 |
● 水痘ワクチン(みずぼうそうワクチン)
| 予防する病気 |
水疱瘡(みずぼうそう) |
| 対象 |
水疱瘡にかかっていない、もしくは感染者と接触して3日以内の、1歳以上の児 |
| 方法 |
生ワクチンの皮下注射を1~2回行います。
1回目の接種から約3か月後に2回目を摂取。しっかりと免疫をつけるためにできるだけ2回接種してください。 |
| 注意点 |
接種後に軽い発熱、発疹がみられることがあります。
かかりやすい病気なので、1歳になったら早目に受けるようにしましょう。 |
● ロタウイルス
| 予防する病気 |
ロタウイスル感染症 |
| 対象 |
生後6週目以降の子供が対象です。 |
| 方法 |
口から飲む生ワクチンです。
4週間以上の間隔をあけ、ワクチンの種類によっては2回または3回接種します。・ロタリックス(1価ワクチン):
4週間隔で2回接種します。
初回は生後14週6日までに、2回目は生後24週目までに完了させます。・ロタテック(5価ワクチン):
4週間間隔で3回接種します。
初回は生後14週6日までに、3回目は生後32週目までに完了させます。 |
| 注意点 |
まれに腸重積や下痢症状を認めることがあります。 |
● B型肝炎
| 予防する病気 |
B型肝炎 |
| 対象 |
母親がキャリアの場合は生後すぐに接種を行います。定期接種は生後2ヶ月以降の児が対象となります。 |
| 方法 |
不活化ワクチンの皮下注射です。
4週間隔で2回、その後20~24週後に1回の全3回接種します。 |
| 注意点 |
接種後、体のだるさ、頭痛、注射部位が赤くなったり、痛くなったり、腫れたりすることがあります。 |
任意接種
● インフルエンザワクチン
| 予防する病気 |
インフルエンザ |
| 対象 |
法的には全年齢ですが、少なくとも6ヶ月以上、一般的には1才以上が対象です。 |
| 方法 |
不活性ワクチンの皮下注射です。
6か月~13歳未満は3~4週間間隔で2回、13歳以上は1回接種します。
流行前に2回の摂取がおわるように、1回目を10月中、2回目を11月中に摂取するのが良いでしょう。
抗体が持つのは5か月程度なので、毎年摂取しましょう。 |
| 注意点 |
副反応はほとんどありませんが、流行のものと種類が異なると効果はありません。
また、卵アレルギーがある場合も接種可能であることが多いのでかかりつけ医に相談してください。 |
● ムンプスワクチン
| 予防する病気 |
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) |
| 対象 |
おたふくかぜにかかっていない1歳以上の希望者が対象です。
保育園入園などかかりやすい時は1歳未満でも摂取することがあります。 |
| 方法 |
生ワクチンの皮下注射を1~2回行います。
1回目の接種から2~4年後に2回目を摂取。しっかりと免疫をつけるためにできるだけ2回接種してください。 |
| 注意点 |
接種後2~3週間に発熱、耳下腺のはれ、まれには髄膜炎を起こすことがあります。 |
● A型肝炎
| 予防する病気 |
A型肝炎 |
| 対象 |
1歳以上が対象です。 |
| 方法 |
不活化ワクチンの皮下注射または筋肉注射です。
2~4週間間隔で2回接種し、その約半年後に3回目を接種します。 |
| 注意点 |
微熱、じんましん、注射部位の痛み、赤み、腫れ、倦怠感、頭痛、下痢、筋肉痛が約6%見られます。 |

2013年は春から夏にかけて風疹が流行しました。風疹は妊娠中の母親が感染すると、赤ちゃんの心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあるウィルスで、妊婦にとっては絶対避けるべき病気のひとつです。
そんな中、
10代から20代前半の若い妊婦ほど、風疹ウィルスの抗体が足りない人が多いと報告されています。国立成育医療研究センターが全国の妊婦2万人余りを調べた結果、抗体が十分にない人が10代の妊婦では4割、20歳から24歳では3割、25歳以上の年代では2割程度だったそうです。
2006年度以降、国は風疹ワクチンの定期接種を1回から2回に増やしていて、この対象である現在23歳以下の男女は抗体が十分にあると考えられていたので、予想外の事態となっています。定期接種が義務ではないことで、若い妊婦の接種率が低いか、もしくは接種していても免疫が 十分にできていない可能性があると考えられます。
また、現在の風疹患者の多くは大人で、男性が女性の3倍 以上となっており、男性は30歳代に最も多く、女性では20歳代が最も多い状態です。つまり、子どもをもつ可能性のある世代で風疹が流行しているのです。
これから妊娠・出産を考えている人は、家族などまわりの人も含め、きちんとワクチンを接種して抗体を作っておきましょう。現在妊娠中の人は予防接種は受けられませんが、身近な人に出来るだけ予防接種を受けてもらい感染を防ぐようにしてください。また咳や唾で感染するウィルスなので、外出の際にはマスクを付けるなどして十分に注意しましょう。
プール熱にご注意!
プールが始まる夏に流行することから通称【プール熱】と呼ばれる咽頭結膜熱。
プール熱はアデノウィルスというウィルスが原因の病気で、目やにやタン、唾液、便などから感染します。プールの水が汚染されて集団発生することが多く、主に夏の病気だとされてきましたが、温水プールが増えてきたことなどから、近年は季節にかかわらず流行するようになってきています。
プール熱に感染すると、まず38度以上の高熱が出て、その後咳や鼻水、のどの痛みと腫れなどが起こります。目やにや涙が出て目が痒くなるという結膜炎の症状が出るのも特徴です。
アデノウィルスは種類が多く、一度かかって抗体ができても、違うタイプのウィルスに感染することもあります。「プール熱に一年に2回かかってしまった」ということがあるのはそのためです。
プール熱には抗生物質が効かないので、解熱鎮痛剤や目薬など、症状を緩和させるための薬しか使えません。水分を十分に摂り、安静にして回復を待ちます。喉が痛くて食欲がなくなることも多いので、プリンや酸味の少ないゼリーなど、のど越しの良いものを少しずつ摂らせると良いでしょう。
プール熱の感染予防
風邪やインフルエンザと同じく、プール熱も手洗いやうがいが一番の予防策となります。同じタオルや洗面器を使うことでも感染するので、使いまわしをせず、洗濯も別々にします。プールに入った後にもしっかりシャワーを浴び、洗眼をしてウィルスを洗い流しましょう。
プール熱に感染したら?
一週間程度で熱も下がり回復しますが、その後2週間~1か月ほどは便や唾液中にウィルスが含まれているので、ママに感染しないよう、しっかり手洗いを行う事が大事です。
昨今、RSウイルスの感染患者が増えていて、全国の小児科の報告では、週に4000人以上が診察を受けているそうです。
RSウイルスは2歳までにほぼ全員が感染し、その後、何度も感染する身近な病気です。年間2万人がこの病気で入院しています。
症状は風邪とよく似ていて、鼻水などの軽いものから重い肺炎まで様々ですが、
初めて感染する子どもは重症になりやすいので注意が必要です。
特に1歳までの子や、心臓・肺・神経・筋肉・免疫機能に問題のある子は、
呼吸困難や細い気管支が腫れる細気管支炎、
肺炎といった重い症状が出やすく、
また合併症で中耳炎になる事もあります。
早産児など危険性の高い子には、予防に重症化を抑える薬を注射しますが、
RSウイルスにはワクチンや特効薬がなく、
基本的には対症療法になります。
★感染経路は、くしゃみやせき、ウイルスの付いた手指からで、潜伏期間は4~6日間。
一見すると単なる風邪と区別がつかないので、大人がRSウイルスに感染しながらも、
気付かず赤ちゃんに接触して感染する事があります。そのため子どものいる家庭では、感染予防に次のことを行いましょう。
RSウィルスの感染予防
・マスクをする
・手や指を石けんで洗う、アルコールなどで除菌する
・おもちゃやベビーグッズを、アルコールや塩素系の消毒剤で除菌する
人ごみの中や子ども同士の接触でも同様に、マスクの着用、手洗いを徹底させてください。
RSウイルスに感染したら?
もしRSウィルスに感染した場合は、ウィルスを外に出すことが回復の近道です。
鼻水はこまめに吸引し、熱は冷やしましょう。水分補給も重要です。
初期症状は風邪と一緒なので、RSウィルスか判断に迷ったときは、重症になる前に病院で検査しましょう。
冬になるとインフルエンザや風邪などの色々な病気が気になりますよね。
そんな中、ノロウイルスが流行する兆しを見せています。
ノロウイルスに感染すると激しいおう吐、下痢、腹痛、発熱、頭痛などの風邪のような症状が出て、
通常は1~3日で症状が改善しますが、抵抗力の弱い子どもや高齢者などは
重症化し命を落とす危険もあります。
感染力が非常に強いものの抗ウイルス剤がないので、かからないように注意するしかありません。
赤ちゃんは手指をなめたりしますし体力も少ないので、大人以上に気を付ける必要があります。
また一度感染しても免疫抗体が長く続かないので、感染しやすい環境を変えない限り
流行中は何度もノロウイルスが体内に侵入してしまいます。
ノロウイルスの感染予防
ノロウイルスには、石鹸やアルコールといった通常の消毒はほとんど効きません。
完全に失活化するには、次亜塩素酸ナトリウムや加熱といった方法になります。
● 調理器具等
洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭くとウイルスを失活化できます。
● まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル
熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
● 二枚貝
二枚貝などを取り扱うときは、専用の調理器具(まな板、包丁等)を使用するか、
調理器具を使用の都度洗浄、熱湯消毒する等の対策により、他の食材への二次汚染を防止するよう、
特に注意するよう気をつけましょう。
● 枕、衣類
ノロウイルスは枕や衣類の表面でも数週間は生存します。
寝具や衣類は家族全員分を、洗い直して家庭内の感染拡大を防いでください。
赤ちゃんがノロウイルスに感染したら?
突発的な嘔吐や下痢を繰り返し、発熱がある時はノロウイルスに感染している疑いがあります。
特に赤ちゃんの場合は嘔吐よりも下痢が長く続くことが多いです。
下痢や嘔吐で脱水症状になりやすいので、医師の指導のもとでイオン飲料や水分補給をします。
嘔吐が続く間は、何も口にさせない方が良いと医師から指導されるケースもあります。
または脱水症状が進行していれば点滴などの処置をとることもあります。
赤ちゃんの脱水症状は命に関わる事もあるので、必ず医師の診察を受けて下さい。
母乳で育っている赤ちゃんは、いつも通り母乳をあげてOKです。
ミルクより母乳の方が胃腸への負担も少ないので
嘔吐がある場合も、1回の量を少なめにしてこまめに授乳しましょう。
症状が回復に向かっても、ノロウイルスは3週間程は生きている可能性があり、
便や嘔吐物から排泄されます。
ママの2次感染を防ぐため、おむつの処理をしたときは手をよく洗うなどして、十分気を付けてください。
ママがノロウイルスに感染したら?
ママが感染した場合は、嘔吐や便の処理をする際には適切な方法をとり、
赤ちゃんに移らないように気を付けてください。
感染している場合でも母乳は赤ちゃんにあげて大丈夫です。
母乳からウイルスがうつる事はなく、むしろママの体内で作られた抗体が赤ちゃんへ移行するので
赤ちゃんの感染予防になったり、感染した時も症状が軽く済む可能性があります。
秋・冬の病気予防法
秋は寒暖の差がとても激しい季節。
朝晩の外出の時には、羽織れるものを持って、温度調節ができるようにしたいですね♪
また、冬は感染症の予防がポイント。
お部屋の温度と湿度の管理はしっかりとしたほうがベター♪
インフルエンザの流行時期は手洗いをしっかり行うことや、人ごみを避けるなどして対策をしましょう!
室内環境
● お部屋の温度は23度ぐらいを目安に
インフルエンザウイルスは、寒くて乾燥した空気を好みます。暖房などを使用し、部屋の温度を23度ぐらいを目安に保ちましょう!
● 暖房時は換気を忘れずに!
暖房器具を使用している場合、窓やドアを開け1時間に1回は換気をしましょう★
● 湿度は60%を目安に
のどが乾燥すると、風邪を引きやすくなります。加湿器を使用するなどして、部屋の湿度を保ちましょう。洗濯物を部屋の中に干すことも、保湿効果がありますよ!
重ね着で調節♪
● 重ね着で調節を
暖房の効いた部屋では、厚着をしてしまうと、あせもになってしまうことがあります。薄着を心がけ、重ね着で調節しましょう!
● おなかが出ない洋服を…
赤ちゃんが活発に動き出すと肌着がはだけてしまうことがあります。おなかが出ないつなぎの肌着が暖かくてとても便利!
● 上着を脱ぎ着させて
冬は、外と室内の温度差が激しくなります。汗をかくと、後で冷えてしまい体まで冷やして風邪を引きやすくなってしまいます。上着はこまめに脱ぎ着させましょう!
肌のお手入れ
● 肌の保湿と清潔を心がけて
食べこぼしなどで口の周りを汚したら、お湯で絞ったガーゼでふきとりましょう。肌のかさつきが気になるときは、保湿剤でケアをしてあげましょう♪
● お風呂の温度は39度を目安に
お風呂の温度は39度を目安にしましょう。また、部屋は暖かくても、脱衣所や浴室の中などは寒いことがあります。入る前に暖めておくといいですよ♪
● 保湿剤でケアを
お風呂上りは肌の乾燥が進みますので、保湿クリームや乳液などを塗ってケアをしましょう。もし、保湿剤などでケアしてもカサカサが治らない時は、お医者さんを受診するのをおすすめします!
食事
● 夜中の授乳には暖房器具を
夜中の授乳は、ママも赤ちゃんも体が冷えてしまいます。寝室にはすぐ暖まる電気ヒーターなどを用意しておくとよいでしょう♪
● 離乳食やミルクの温度は普段どおりで
冬でも、離乳食やミルクの温度を高めにする必要はありません。やけどなどをしてしまう恐れがありますので、普段どおりの温度で大丈夫です。
● 石けんで手洗いを!
調乳や調理前には必ず石けんでよく手を洗いましょう。
インフルエンザウイルスやロタウイルスも洗い流すことができます!
おむつの交換
● おしりふきは暖めて
冷たいおしりふきは、赤ちゃんが嫌がりびっくりしてしまいます。事前に暖めておくか、お湯で絞ったガーゼなどでふきましょう!
● 下痢のおむつには取扱い注意
ロタウイルスなどにかかると、うんちの中にウイルスを排出します。ママも感染しないように、おむつはきちんと処理をしてしっかり手洗いをしましょう!
● 下痢のうんちは洗い流して
下痢に含まれる成分が肌を刺激し、おむつかぶれの原因になることがあります。ガーゼなどでふき取るより、シャワーで洗い流したほうが安心♪
春・夏の病気予防法
春・夏の病気を予防しよう!
春はお子さんが保育園や幼稚園に入園し、集団生活の中で病気に感染しやすくなります。入園するお子さんは、早めに予防接種を受けましょう!また、夏になると肌のトラブルが多くなります。日焼け止めを塗ったり、こまめな着替えやシャワーで肌の清潔を保ち、病気の予防を心がけましょう♪
室内環境
● お部屋の温度は27度を目安に
エアコンをつけるときは、外との気温差は5度以内、室温は27度を目安に設定しましょう。扇風機やサーキュレーターを併用して、部屋の空気を循環させるとより効果的ですよ!
● 湿度は50%を目安に調節
夏は、空気が湿って、じめじめと不快ですよね。お部屋の湿度を下げるだけでも快適に感じるので、除湿機などを上手に利用しましょう!
● 部屋の換気を忘れずに
実は、空気の汚れは、空気清浄機などを使用してもきれいにはならないのです。3時間に1回は窓を開けて換気をしましょう。
洋服の着せ方
● 肌着は吸湿性のいい素材を
あせもの予防には、綿の肌着など吸湿性のよい素材の服を選びましょう。
脇の下の汗を吸い取るために、袖がある肌着や洋服を選ぶのが基本♪
● 汗をかいたらこまめに着替えを
赤ちゃんはとても汗っかき。外から帰ってきたときや寝起きなどに汗をかいていたら、汗をふいて、着替えさせてあげましょう!
● おでかけ時の冷房対策は忘れずに
お店などの強い冷房で体が冷えてしまうと、風邪を引くきっかけになってしまいます。上着など温度調節ができるものを持って行きましょう!
肌のお手入れ
● 外出前は、日焼けや虫刺されの予防対策を
5月から夏にかけて紫外線の強い時期のお散歩やお出かけには、日焼け対策が必要となってきます。
外出前には日焼け止めクリームを塗り、帽子などをかぶせてあげましょう。虫刺されが心配な場合は、虫よけスプレーなども忘れずにしましょう!
● 汗をかいたらシャワーで清潔に
昼寝した後や外出した後の汗は、お湯で絞ったタオルで体を拭いたり、シャワーで洗い流してきれいにしてあげましょう!
● お風呂の温度は37度を目安に
お風呂の温度は37度を目安にしましょう。夏は1日2回ぐらいお風呂に入れてあげても大丈夫です。泡立てた石けんで優しく体を洗ってあげましょう!
食事
● 調理前、調乳前には手洗い♪
料理をする前や調乳前には必ず手を洗いましょう。食品は冷蔵庫でしっかり保管。お子さんに感染しないように、パパ・ママ自身も注意が必要ですよ!
● 調理道具や食器類は清潔に
食器や哺乳瓶は、使い終わったらすぐに洗ってきれいにしましょう。
胃腸炎を起こす細菌は高温に弱いものが多いので、熱湯で処理するのがとっても効果的!
● 麦茶などで水分補給を!
夏は、熱中症の予防に水分補給が欠かせません!外で遊んでいる最中や帰宅後、お風呂の後などに麦茶を飲ませてあげましょう。
おむつの交換
● 夏のおむつ交換はこまめに!
夏はおむつの中が大変蒸れやすく、おむつかぶれを起こしやすくなります。おむつの中が高温多湿になるとカンジタ菌が増殖しやすくなるので、交換はこまめにしましょう。
● おむつを付けるのはおしりが乾いてから
乾いたガーゼなどでおしりの水分をふき取り少し乾燥させえてから、新しいおむつを付けましょう。
● うんち汚れは洗い流すのが安心
うんちで汚れたおしりをごしごし洗ってしまうと、肌を傷つけてしまう恐れがあります。しつこい汚れはシャワーで洗い流してあげましょう!
子どもが誤飲をしてしまった時など、病院に行く前にご家庭でもできる限り適切な処置はしておきたいですよね。勝手な判断で処置を行ってしまうと、大事故に繋がる可能性も。きちんとした対処法を身に付け、慌てず対処を行いましょう!
誤飲
なんでも口に入れたがる赤ちゃん時代は特に注意が必要です。口に入れて危険なものは手の届かないところに置くことを、徹底しましょう!誤飲したものによって対処法が変わってくるので、ひとつずつ見ていきましょう 。
● たばこ
子どもの誤飲事故で最も多いのがたばこです。吐き気、嘔吐からはじまり顔色が蒼白になったり、呼吸・脈が速くなることがあります。大量に吸収されてしまった場合、意識障害やけいれんが起こり呼吸が停止する可能性もあります。たばこ1本に含まれるニコチンが致死量になりますので、すぐに処置が必要です!
●対処方法
・ニコチンは体内に吸収されやすいので、急いで口に残っているたばこを取り出しましょう。
・消化器官で吸収されるのを防ぐため、たばこの葉や吸殻を誤飲した場合は、水や牛乳は飲ませないこと!
※たばこの浸出液を飲んでしまった場合は、体を保温し、すぐ病院で受診してもらってください。たばこをそのまま誤飲したときよりも危険度は高くなります!
● 家庭用医薬品
最近の風邪薬、睡眠薬、ビタミン剤など昔に比べ甘くておいしくなり、食べてしまうという事故が増えています!
●対処方法
・口の中を調べ、薬が残っているのであれば取り出します。
・水や牛乳を飲ませ吐かせましょう。
薬の空き瓶、誤飲してしまった薬、吐いたものはお医者さんに見せましょう。
● マニキュア・除光液
身近な化粧品の中では最も毒性が高く、少量でも危険です!!揮発性のものを吸い込んでしまっても中毒を起こすことがあります。
●対処方法
・吐かせないで!
・少量でも、飲んだ場合はすぐに病院で診てもらってください。
・揮発のものを誤飲してしまった場合は、新鮮な空気を吸わせましょう。
● ボタン型電池
時には食道や胃あるいは腸などに長時間とどまると放電により組織腐食を起こすことがありますので誤飲が疑われるときは病院を受診しましょう。
●対処方法
・誤飲した電池の種類を確かめましょう!
・飲み込んだり耳や鼻にいれた場合、急いで病院へつれて行きましょう!
病院で診てもらう際には電池の種類を伝え、同じ種類の電池があれば持参しましょう。
・飲み込んだことが確かでなくても、確認のため病院へ連れていってくださいね。
● ナフタリン・しょうのう
防虫剤は成分によって毒性が全く違うので、袋などで確認をしましょう。
ナフタリン・しょうのうは毒性が高くてキケン!
●対処方法
・舐めただけなら、水を飲ませて様子を見ましょう。
・かけらでも食べてしまった場合は、病院で受診してもらってください。
※牛乳は逆に吸収をよくしてしまうので飲ませないでください!
やけど
家の中にはやけどを起こす原因がたくさんあります。やけどをした部分が「深い」ほど「広い」ほど危険となってきます。やけどの範囲が深いときや広いときは、急いで病院に行きましょう!子どもの場合、体の表面積の10~15%以上やけどすると重症ですよ!
●対処方法
・急いで冷たい水、または水道水で20分以上冷やします。
・衣服を脱がすと皮膚まではがれる可能性があるので着たまま水で冷やしてください。
・水ぶくれは絶対につぶさないで!
・冷やしながら病院へ行きましょう。
発熱
子どもは大人より熱に強く、39度近くの熱があっても平気な場合もあります。
発熱は免疫効果を高めるということもあり、ただ熱が高いというだけで、慌てて解熱剤を使う必要はないのです。
しかし、発熱以外の症状を伴う場合は注意する必要があります。
●対処方法
・氷やアイスノンなので額・後頭部・脇の下などを冷やす
・水分補給をする
下記のような症状がある場合は早めの受診が必要なります。
・ぐったりしている
・痙攣した。もしくはしている
・発疹がある
・下痢、嘔吐が見られる
気道内異物の除去
小さい子どもは、何にでも興味を持ち口に入れたがります。非常に多いのが、ピーナッツなどの豆類です。ピーナッツが気道に残ったままだと、ふやけて外に出にくくなり、それが原因で肺炎を起こすこともあります。
●対処方法
・喉に異物が見えるのであれば、指を突っ込んで取り出してください!
・両足首をつかみ逆さにして背中を叩きましょう!
・腹部を支え頭を下げながら、背中を叩きましょう!
もし、呼吸が苦しそうな状況であれば、すぐに救急車を呼んで、病院に連れて行きましょう!