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間違いなし!赤ちゃんのスキンケア用品の選び方と使い方

間違いなし!赤ちゃんのスキンケア用品の選び方と使い方

森脇真一先生監修

【第3回】赤ちゃんにおすすめのスキンケア製品と使用方法

赤ちゃんの肌は非常にデリケートで乾燥しやすいため、普通のスキンケア用品選びよりもさらに慎重さが求められます。見た目やネーミング、価格だけで選んでしまい、さらに間違った使い方をすると結果的に大きなマイナスになります。以下に、スキンケア用品を選ぶ際に考慮すべきポイントや上手な使い方をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

基本は無添加・低刺激の製品がベスト

赤ちゃんの敏感な肌には、無添物で、極力低刺激の製品を選ぶことが重要です。アルコールや香料、着色料などの刺激物が含まれている製品は、赤ちゃんの肌に負担をかけるので避けるべきです。アルコールは肌を乾燥させることがあり、香料はアレルギーや刺激に繋がります。また界面活性剤やパラベンなども極力避け、肌に優しい成分を選ぶことが大切です。天然製品やオーガニック認証を受けた製品は、肌に優しく赤ちゃんにも安心して使用できることが多いといえます。

製品を選ぶときには成分表に注意しましょう。あくまで天然由来の成分を使用した製品や、「無添加」「低刺激」と謳われている製品を選びましょう。もしわからない場合はドラッグストアやベビー用品店で、専門のスタッフに相談するなどして、これから使う製品のことを理解しておきましょう。皮膚科や小児科クリニックなどで販売されている製品は、臨床テスト済みで安全性が高く推奨されるものがあります。例外もありますが比較的信頼できるものが多いです。

 

乳液、クリーム、オイルにはそれぞれの特徴がある

赤ちゃんの保湿のために使うスキンケア製品には、主に、ベビーローション(乳液)、ベビークリーム、ベビーオイルといった異なるタイプがあり、各特徴を理解して上手に活用することが大切です。

ベビーローション(乳液)

軽い使用感で、水分と油分のバランスがよく配合されています。日常的に使いやすく、赤ちゃんの肌に負担をかけずに潤いを与えるのに適しています。比較的乾燥が少ない季節や、保湿が必要なシーンで手軽に使えます。

ベビークリーム

乳液よりも油分が多く、保湿力が高いため、特に冬場や乾燥しやすい顔やひじ、ひざ、足首などに向いています。 保湿効果が長時間持続するため、夜寝る前のケアに最適です。

ベビーオイル

オイルは高い保湿力と肌を柔らかくする効果があり、入浴後や乾燥が気になる部分に使用したり、マッサージにも適しています。

 

保湿剤はどんな時に使えば効果的?

最もおススメはお風呂上がりのタイミング

保湿剤を使用するタイミングとして、入浴後が最も効果的です。お風呂上がりの肌は、水分が蒸発しやすく乾燥しがちです。すぐに保湿剤を入れることで潤いを閉じ込めることができます。また、空気が乾燥している季節や、肌の乾燥が気になる時も、こまめに保湿することが大切です。 特に冬場は一日に何度も保湿剤を塗ることをおすすめします。

適量と塗り方のコツ

保湿成分入りの製品は、少なくすぎると保湿効果が十分に発揮されず、多すぎると肌がベタついてしまいます。ゴシゴシと擦ってしまわないように注意しながら、優しく塗布していきます。 特に乾燥しやすい部分には、少し多めに塗ってあげると効果的です。

顔や体の部位ごとの塗布の際の注意点

顔や体の部位ごとの、保湿剤の塗り方を変えることも大切です。顔は特に敏感な部分なので、目や口などに入ってしまわないよう、少量をゆっくりと、注意しながら塗布してあげましょう。また、ひじやひざ、足首などは乾燥しやすい部分には、重点的に保湿を行いましょう。

赤ちゃんにおすすめの3つの保湿成分

赤ちゃんにおすすめの保湿成分の働きとして3つのタイプがあります。成分表などを確認する場合に参考にしてください。

 ① うるおいを与える グリセリン、ヒアルロン酸、アミノ酸(ベタインなど)など
 ② うるおいを保持する セラミド、コレステロールなど
 ③ うるおいを閉じ込める ワセリン、スクワランなど

赤ちゃんの肌の状態を確認して、一番合った成分が入っているものを選んであげるのも良いかもしれませんね

 

赤ちゃんに優しいベビーソープの選び方

赤ちゃんの肌を清潔にするためのベビーソープ選びも、意識して行う必要があります。 洗浄力が強すぎると必要な皮脂まで洗い流してしまい、逆に肌トラブルの原因となりかねません。

固形石鹸と液体ベビーソープの違い

固形石鹸と液体状のベビーソープはどちらも体を洗うためのものですが、それぞれに特徴があります。石鹸は原料が天然由来の洗浄液で、シンプルな成分で作られていることが多く、特に固形タイプの石鹸は、泡切れが良く、汚れ(皮脂)をしっかり落としてくれるという特徴があります。皮脂の分泌が多い、生後1カ月〜3カ月までの赤ちゃんにおすすめです ただし、保湿成分が含まれていなかったり、アルカリ性のものが多いので、乾燥を防ぐために、洗った後はしっかりと保湿をしてあげることが大切です。

液体状のベビーソープはその成分によって皮膚の汚れや余分な油分を効果的に取り除くことができる高い洗浄力があります。赤ちゃんの肌と同じ弱酸性の成分で洗い上げるものが多く、他にも保湿成分など、赤ちゃんの肌のことを考えた成分が多く含まれているものが多くなっています。ただし、洗浄力の強い成分や合成保存料が使われている場合があるので注意が必要です。しっかりと肌に優しい成分が使われているか確認しましょう。

pHバランスの考慮

赤ちゃんの肌は中性に近く、外部からの刺激に対して非常に敏感です。 そのため、洗浄液を選ぶには、良いpHバランス(弱酸性)のものを選ぶことが重要です。これにより、肌の自然な保護バリアを守りながら、少しの汚れや皮脂を優しく洗い流すことができます。 赤ちゃん用にpHバランスが調整された製品を選ぶことが、肌トラブルを気にするポイントです。

 

こんなスキンケア製品も有効に使いましょう

ベビーパウダー

ベビーパウダーの原料はコーンスターチと滑石(かっせき)と呼ばれる成分がほとんどです。コーンスターチは余分な水分を吸収し、乾燥すると放出することから、肌の水分バランスをキープします。また滑石は皮膚の表面を均一にして皮膚同士の摩擦を少なくすることであせもや肌荒れを防ぐ効果があります。

毎回のおむつ交換時、あるいは湿ったおむつに長時間さらされた時など、必要に応じて使用しましょう。湿って汚れた赤ちゃんのおむつを素早く交換し、少量のベビーパウダーを注意深く塗布しましょう。この時、赤ちゃんが吸い込んでしまうと呼吸に問題を引き起こすおそれがありますので赤ちゃんの顔にパウダーを近づけないようにしましょう。

おむつかぶれクリーム

ベビーパウダーは塗り過ぎて固まってしまうと刺激物になってしまいますので、おむつかぶれを起こしているときは、保湿成分の多いおむつかぶれクリームがおすすめです。

ベビーシャンプー

赤ちゃんの髪や頭皮を優しく洗うためのシャンプーです。目に入ってもしみにくい成分で作られており、頭皮の乾燥や刺激を防ぐ低刺激なものがおすすめです。

ベビーリップクリーム

赤ちゃんの唇の乾燥を防ぐためのリップケア用品です。低刺激で無香料のものが多く、冬場や乾燥季節にするために特に役立ちます。

保湿バーム

ワセリンやミツロウなどに、栄養成分をプラスした軟膏タイプの製品で、特に乾燥がひどい部分に塗るための濃厚な保湿剤です。

※ミツロウは基本的には高熱処理を加えているため安全ですが、ミツロウ配合の保湿剤をご使用の際は製品情報をご確認下さい(蜂蜜と同様にボツリヌス菌が残存している可能性は0ではありません)。

日焼け止めクリーム

外出の際、特に日差しの強い場所で赤ちゃんの肌を紫外線から守るためには日焼け止めクリームを使います。敏感肌用で、酸化亜鉛や二酸化チタンなどの物理的な紫外線散乱剤が配合されているものがおすすめです。さらに無添加の、汗や水に強いウォータープルーフタイプを選ぶといいでしょう。

 

赤ちゃんのスキンケアで注意すること

当たり前のことですが、赤ちゃんのスキンケアの基本として、まず自分の手や服などの汚れを落とし清潔にしてから赤ちゃんに触れましょう。また、新しい製品を使う際は、刺激がないかどうか、アレルギー反応が出ないかどうかを、肌の一部でパッチテストをして確認しましょう。
もし赤ちゃんお肌に赤みや痒みなどが出たら、すぐに使用を中止し、小児科か皮膚科を受診することをおすすめします。

赤ちゃんのスキンケアは、健やかな成長を促すためにとても大切です。適切なスキンケアを行うことで、乾燥や肌トラブルを防ぎ、将来の健康なお肌を作ってあげることにも繋がります。

※この文章は一般的な情報であり、個々の赤ちゃんに当てはまるとは限りません。赤ちゃんの肌の状態や、気になることがあれば、必ず専門家や医師にご相談ください。

森脇真一先生監修

HEALTHCARE 赤ちゃんのヘルスケア情報


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