すぐに連れていかなくてもいい?赤ちゃんを病院に連れていく目安とは
赤ちゃんに咳や鼻水、発熱などの症状がみられると、なるべく早く病院やクリニックを受診すべきと考える方もいますが、実は症状によっては数日様子を見ても問題ありません。
発熱後すぐに受診しても原因を確定するのは困難なので、赤ちゃんの状態を確認して、必要なときにのみ受診することが大切です。
病院へ行く目安
診療時間外に赤ちゃんが発熱しても、すぐに救急を受診する必要はありません。水分や食事、睡眠をとれていて、それほど機嫌が悪くなく、発熱しているが夜は眠れている、あやすと笑う、遊ぼうとするといった場合は、診療時間になるまで様子を見てもよいでしょう。
休日や夜間などの救急受診の判断基準
赤ちゃんに以下の症状がある場合は、休日や夜間などでも救急を受診することが大切です。
発熱
・生後3ヶ月未満での38°C以上の発熱
見た目
・無表情であやしても笑わない(いつも興味を示すものに興味を示さない)
・何をしても機嫌がよくならない
・ぐったりしている、反応が悪い
・嘔吐する(噴水のように強く吐く、飲むのと吐くのを繰り返す)
・苦しそうに泣く、泣き方が弱い
・呼びかけに反応しない、しゃべらなくなった
・発熱が無いのにけいれんした場合。発熱がある場合でも5分以上続く時や、5分以内でも2回以上繰り返すけいれん
呼吸
・呼吸が苦しそう
・小鼻がヒクヒク
・肩で息をしている
・咳き込んで何度も吐く
・水分もとれない
・ケンケンと犬が吠えるような咳をする
血のめぐり
・呼吸が苦しそう(小鼻がヒクヒク、肩で息をしている、咳き込んで何度も吐く、水分もとれない)
・顔が青い、白い
・手足がいつもよりも異様に冷たい、白い
・皮膚がまだら色、紫色になっている
・冷や汗が出ている
身体を強く打った
・頭を強く打った後にすぐに泣かなかった、何度も吐く、意識がもうろうとしている、打ったところがブヨブヨしている、血が止まらない、けいれんが起きた
・腹部を強く打った
・手足を強く打った後にその部分が腫れているか、動かさないか、変形している
・やけどをした場合、特にその子の手のひら以上の面積のやけどの場合は必ず受診。
また、全身が真っ青になっている、呼吸ができていない、呼吸が止まっている、痛みなどの刺激に対して反応を示さない、眠ってばかりいる、けいれんが5分以上続いているといった場合はすぐに救急車を呼びましょう。
救急車を呼ぶかどうかを含め受診の判断に迷う場合は「子ども救急電話相談(電話番号:#8000)」を利用してください。
病気の時の自宅ケア
最初は単なる発熱でも、後から救急受診の必要性が高い症状が現れる可能性もあるため、注意深く観察することが大切です。発熱が持続している場合、嘔吐や母乳・ミルクの飲み、食欲、息苦しさ、反応はあるか、機嫌、よく眠れているかなどを観察しつつ、次のようにケアしてください。
・こまめに水分補給をする
・汗をかいたときは拭いてあげる、着替えさせる
・悪寒で寒がっている時は適宜保温。熱が高く本人が辛そうな時は、やや涼しい状態にしてあげましょう。本人が嫌がらないようなら、氷枕やアイスパックなどで冷やしてもかまいません。
上記の受診を要する症状がなくとも、保護者の方が大きな不安を抱えているような場合は、一度受診しておくとよいでしょう。