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発熱メカニズム

発熱メカニズム

滝吉先生監修

そもそも体温って何?

そもそも体温って何?
体温は、脳にある体温中枢でコントロールされています。
人間は環境によって体温が変化することがほとんどない「恒温動物」であり、 成人の平均体温は36.0℃~37.0℃前後に保たれています。

一方、子供は脳の機能がまだ未熟であるため、一日うちでも体温がかわることがあります。寝ているとき、泣いているとき、遊んでいるとき・・・さらに年齢によっても変化します。また気候や外気にも影響を受けることもあります。

 

平熱って何度?

「平熱」には個人差があり、正常な値が決まっているわけではありません。平均して36.5℃から37.4℃が多いと言われている。
特に新生児の体温は高めになっている傾向があります。

 

発熱の定義は?

医学的には、38.0℃を超える時および、平熱を1℃超える時には発熱と言われています。

 

平熱の測り方

病院等で正確な平熱を測定する際は、体調が良い時かつ安静な状態で、食事前に4回(朝・昼・夕・寝る前)×1週間の測定を行います。
自宅等では、【朝起きた時、夜寝る前】の2回測定し、1週間の平均を測定すると良いでしょう。

 

体温計を選ぶポイント

体温計の種類

①耳式体温計
②腋窩体温計
③非接触体温計
④口腔内直腸体温計

④は、子供には使用しません。 入院治療が必要な時や、 口腔内はよく基礎体温測定の際に使用するものです。

では、それぞれの体温計のポイントをお伝えします。

①耳式体温計の特徴

・測定時間が早い (1~2秒)
・外気温に左右されにくい
・耳垢があるとうまく測れない
・じっとしている必要がある

赤ちゃんが寝ている間も測定しやすい点も便利です。

測定時のポイント

鼓膜温を測定するので、鼓膜に耳垢があると正確な値が測れません。

②腋窩体温計の特徴

・30秒から2分、非接触や耳式より時間がかかる
・簡単で正確に測れる
・予測式だが高性能のためほぼ正しい値が出る
・心配なら実測ができる

現在は水銀はなくなりました。電子体温計が一般的です。

測定時のポイント

・汗をかいている場合は必ず、拭いてから脇のくぼみの中央に斜め下から体温計の先端を当てる
・体温計が体に対して30℃~45℃くらいの角度で入れ。脇をしっかりとじる。
・予測式体温計は数十秒くらいで電子音でお知らせしてくれるよ。
・予測式の体温が「本当かなぁ?」と思う時は、そのまま10分くらい脇にそのまま挟んでおくと、再度電子音がなり、正しい値を教えてくれるよ!

 

③非接触体温計の特徴

・測定時間は早い(数秒〜1秒)
・外気温に左右される
・触れずに体温を測ることができて衛生的

非接触体温計は額やこめかみから放出される、赤外線量を測定して体温に換算しています。忙しい朝の時間や多数の子供たちを測る際、毎日の体調管理の目安にはスピーディかつ衛生的に体温測定ができて便利です。
ただし、外気の温度等に影響されやすい点には注意が必要です。真冬や真夏等には外の気温に左右されることも多く、室内でも扇風機やストーブ、カイロ等でも測定温度に影響があるため注意が必要です。

測定時のポイント

・しっかりおでこで測る
・汗や髪の毛をどかして!
・測定距離は1~5cm程度(製品による)

おでこは、熱や体温変化に敏感に反応するため、血流量が多く体の深部体温(体の中心)を反映します。そのため、髪の毛や汗、化粧品などで測定部位が覆われていると、誤差の原因になる気を付けてください。また製品に定められた測定距離もきちんと守って測定しましょう。

 

体温計を選ぶポイント

体温計の種類によって測り方が異なります。どのように測りたいかで、おすすめする体温計が異なってきます。色々な体温計を試しても良いのですが、自分の平熱を知るためには同じ体温計を続けて使用することが望ましいでしょう。

 

どうして熱が出るの?

①体の中に最近やウイルスなどの異物が侵入すると免疫細胞が働き、脳の視床下部に作るように指令をだします。
②体温をあげるために、皮膚の血管が収縮したり、悪寒(ブルブル震える)を起こして、熱の放出を少なくします。ほかにも体の中では色々なことが起きています!
③免疫細胞が活発に働いて、細菌やウイルスを弱らせ、体温が上がって高熱が続くと、体力を消耗して脱水などお起こすことがあります。
④免疫細胞の働きによって、細菌やウイルスが排除されると発汗などによって熱を放出し、体温を下げてくれます。多量の水分が失われるため、こまめに水分を取る必要があります。

 

熱が出ると怖い?

殆どの発熱の場合、細菌やウイルスによる感染が多いです。感染に伴う熱は免疫反応がよく、体を守るために白血球が戦っているという証拠なのです。
感染症の際には、体温を上げた方が、ウイルスや細菌の増殖が抑えれれて、白血球の働きが強くなり、感染症と戦いやすくなると言われています。つまり子供にとって発熱は、病気を治す重要な働きを担っていると言えるのです。

 

熱は怖くないの?

発熱そのものは、感染と戦うために大切な役目を果たしています。しかし、小さな子どもが発熱すると、ママやパパは不安になってしまう方も多いでしょう。熱が出るたびに、悪化してしまいそう・・・苦しそうだし、死んでしまうことがあるのではないか?と様々不安に襲われることもあります。特に、夜の病院のやっていない時間帯は保護者にとって、【恐怖の夜】になっているのではないでしょうか。
感染症に伴う発熱自体では、決して怖いものではないため必要以上に不安になることはないでしょう。高熱で脳が溶けたり、焼けたり…なんてことは起きません。ただし、髄膜炎や脳炎などの中枢神経にウイルスや細菌が入り込むと後遺症を残すことがあります。また熱に伴う、合併症として、脱水、痙攣、鼻水からの中耳炎などを起こすことがあります。そのため、発熱の際はならべく病院を受診し、家庭でのケアを行ってください。
特に脱水と中耳炎に関しては、ホームケアで十分防ぐことができます。適切なケアを行って、合併症を防ぐようにしてあげましょう。

熱が高いと重症?

小さな赤ちゃんが急に高熱を出すと、ママやパパはびっくりされることでしょう。しかし熱が高いからと言って、重症とは限りません。熱が高くても脱水も無く、元気な状態という事は子どもではよくあることです。
一方熱がでなくても、全身症状が悪く、敗血症などの重症なこともあります。発熱のあるなしに限らず、いつもと変わった様子がないか普段からよく子どもを観察してあげてください。

滝吉先生監修

HEALTHCARE 赤ちゃんのヘルスケア情報


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