育児支援の重要性
子育ては、パートナーや周囲の人たちと協力して行うことが必要です。ママ一人で行うワンオペ育児は、心身の疲労や孤独感を抱えやすい傾向があります。子どもの心を健やかに育てるためにも、日頃からママがストレスを溜めすぎないことが大切です。
本記事では、ワンオペ育児の支えになる行政サービスやデジタルリソースの育児支援について紹介します。
ワンオペになりがちな現代の育児環境の事情
現代の育児環境は、男性の育休取得率が増加しつつあります。しかし、日本の男性の労働時間の長さや、核家族の一般化によって近くに頼れる人がいない環境になりやすいことから、まだまだワンオペ育児のママが多いのも事実です。
ワンオペ育児の日中は必要な育児をして、夜は夜泣き対策や授乳を行うことからママが休める時間がほとんどなく、体力的な負担が非常にかかります。
また、一人だとどうしても常に目を離さないことはできないことから、事故のリスクに対する不安も感じます。
ママの心のケアが子どもの成長にも影響
ワンオペ育児はママの身体的な負担だけでなく、精神的にもストレスがかかります。常に育児で休めない状況が続くことによって心身の疲労が溜まったり、パートナーや両親に育児の相談をできないことから孤独を感じたり、精神的に不安定になりやすくなります。精神的に不安定になると体調を壊しやすくなり、子育てにも影響します。
ママと子どもの成長のためにも、行政サービスを利用したり、男性が育児休暇を取得したりして、ママの心をケアしましょう。ママ・パパ二人で育児を行うことは、子どもにとっても何よりの家庭環境になります。
行政サービスや周囲の力を頼りましょう
子育てには、行政サービスを積極的に利用しましょう。育児支援に関する行政サービスの内容は、以下のようなものがあります。
☑ 子育て相談(電話相談、出張相談、訪問など)
☑ 育児援助(育児支援ヘルパー派遣、施設の一時預かりなど)
☑ 子ども向け施設(子育て施設支援、遊び広場、児童センターなど)
困ったことがあったら電話相談や地域の保健センターを利用してみてください。子どもとママが集まる子育て支援施設でママ同士交流してみるのも良いでしょう。
行政サービス以外にも、ベビーシッターも頼める家事代行サービスや家政婦サービスなどがあります。このようなサービスを頼って、思いきり自由な時間をつくってみてはいかがでしょうか。
最近では産後ケアセンターや産後ケアホテルが人気となっています。産後ケアホテルは、産後のサポートを専門家から受けられるホテルで、心身の回復を目的としています。里帰りが難しい人や旦那さんの休暇が取れない家族などに適しており、行政の施設と違って誰でも利用可能です。家族全員での滞在も可能な場合があります。
デジタルリソースをした育児支援も活用
今では育児をサポートするデジタルリソースも充実しています。育児に役立つデジタルリソースの例を紹介します。
☑ 子育てサイト・アプリ
☑ デジタル母子健康手帳
☑ 育児記録アプリ
地域や企業が運営する子育てポータルサイトやアプリでは、子育てに関する地域のイベント情報を見たり、オンライン相談ができたりします。電話だと話しにくいことも、オンラインだと気楽に話せます。
デジタル母子健康手帳や育児記録アプリでは、子どもの成長記録をアプリやクラウドに保存できます。パートナーが仕事で子どもの様子を見られないときでも、オンライン上で子どもの状況を確認できるので、夫婦で成長を見守ることができます。予防接種のスケジュール管理なども可能です。
まとめ
育児において、周りに頼れる人がいない状況はとても大変です。ワンオペ育児で疲れを感じ、愚痴を言ったり誰かに頼ることは間違っている、またはそれが弱音と感じてしまっていると思いがちですが、そうではありません。困ったときは一人で抱え込まずに、オンライン相談や育児支援サービスを使用してみてください。
お子さまだけでなくご自身の心身も大切にして、頻繁にケアしていきましょう。