スムーズな鼻水吸引に。生理食塩水がサポート
赤ちゃんは鼻詰まりを起こしやすいため、家庭での鼻水ケアが欠かせません。家庭での赤ちゃんの鼻水ケアには、生理食塩水が効果的です。
ドラッグストアで手軽に購入できて、粘度のある鼻水をほぐして鼻詰まりを緩和させたり、鼻水吸引をスムーズにしたりします。
本記事では、生理食塩水がおすすめな理由や、赤ちゃんへの使い方を解説します。
生理食塩水とは
生理食塩水とは、0.9%の濃度の食塩(塩化ナトリウム)を溶かした水のことです。ヒトの体液と浸透圧が等しく、傷口や粘膜の洗浄、麻酔薬や注射液の希釈など医療で広く用いられています。
一般的な水よりも体液と近い液体なため、鼻に入れても痛みを感じにくく、赤ちゃんにも使用が可能です。鼻うがい用の洗浄液や、赤ちゃん向けの鼻水スプレーに使用されています。
生理食塩水が鼻水吸引前に効果的な理由
赤ちゃんは鼻の穴が狭いため、鼻が詰まりやすいです。赤ちゃんは鼻呼吸しかできないので、鼻が詰まると呼吸がしづらくなり、ミルクや母乳が上手く飲めなくなったり、寝つきや機嫌が悪くなったりすることもあります。
赤ちゃんは鼻をかむことができないので、お母さんがこまめに鼻水吸引器などを使って鼻水ケアしてあげることが重要です。鼻水吸引の前に生理食塩水を使うとより効果的である理由を解説します。
鼻水を柔らかくする
生理食塩水の鼻水スプレーを赤ちゃんの鼻に噴射すると、粘っこくなった鼻水が柔らかくなります。鼻水が柔らかくなることで鼻詰まりが緩和したり、鼻水吸引がスムーズになったりする効果が期待できます。
大人も生理食塩水で鼻うがいをすると鼻水が出やすくなるので、口呼吸や鼻すすりの癖がある方にはおすすめですよ。
ツンとしない水道水が鼻に水が入ると、ツンとした痛みを感じますよね。生理食塩水は塩を混ぜることによって体液に近い液体になっているため、鼻の粘膜に触れてもしみにくいので、赤ちゃんから使用できます。
また鼻に水道水を使用すると、潜んでいる菌が鼻の中で繁殖したり、鼻の粘膜が傷付いたりする可能性があります。鼻洗浄液として販売されている生理食塩水は抗菌処理されているので、細菌の繁殖リスクがありません。
1日に何度も使用できる
生理食塩水は薬ではないので、副作用を気にする必要がありません。添加物を含んでいないため、鼻の状態が悪いときは1日に何度も使用できます。
生理食塩水の鼻水スプレーなら噴射するだけで鼻水をほぐすことができるので、使い方も簡単です。
生理食塩水の正しい使用方法
小さいお子様は鼻うがいが難しいので、鼻が詰まっているときは市販の鼻水スプレーを使用しましょう。薬局で売っている鼻水スプレーは抗菌処理されているため、自宅で作るよりもおすすめです。
使い方は、鼻水吸引する前に鼻水スプレーのノズルの先端を、赤ちゃんの鼻の中に入れてスプレーします。(垂れた液体はティッシュで拭き取ります)スプレーが鼻に行き渡ったら、鼻水吸引器で吸引を行いましょう。生理食塩水によって鼻水がほぐれているので、鼻水吸引がスムーズに行えます。