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発熱時のホームケア

発熱時のホームケア

滝吉先生監修

発熱に伴う脱水

発熱に伴う脱水
発熱の時には、走っている時のように汗をかきやすく、呼吸も荒くなります。そのため、体内の水分や塩分が大量に失われて、脱水になる恐れがあります。

脱水症状は、単なる水の不足ではなくカラダから「電解質」も同時に失われた状態のことを指します。

電解質とは:
別名イオン。水に溶けると電気を通す物質で、細胞の浸透圧を調節、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わる重要な役割があるため、多すぎても少なすぎても細胞や臓器の機能が低下し、命に関わることがあります。
主なイオンとは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロール=5 大栄養素。
これらをミネラルと呼びます。

 

子供が脱水にかかりやすい理由

子供は体重に占める水分量が大きく、60-80%は水分でできています。皮膚や呼吸によって失われる水分量も多いです。腎臓の働きが未熟であるため、水分を身体に保つ能力も大人より低いことが原因です。赤ちゃんはのどが渇いていることを訴えることが出来ないため、ママやパパは脱水に注意してあげることはとても大切です。

 

発熱時の食事と水分補給

嘔吐下痢等の、その胃腸症状がなければ、通常の食事をしていても問題がありません。

病気の時は、おかゆや体に良いものを食べさせたい気持ちになりがちですが、普段食べ慣れていないものを体調不良の時に食べることはつらいこともあると思います。脂が多いものは控えるなど工夫をすれば、本人が食べたいものを食べさせるとよいでしょう。もちろんおかゆは胃腸に負担はかけずおすすめですが、通常のごはんでもしっかり噛んで食べていれば胃腸への負担は減らせます

水分に関しては、食事が出来ているのであれば、お茶や水を飲む程度でも問題ないです。食事から糖分や塩分の摂取はできています。全く食事が摂れない場合には、糖分や塩分の含んだ飲み物を摂取することで脱水は防げます。アイスは冷たくて、カロリーもあるので病気の時には食べやすくおすすめです。

 

理想は消化に良いものを

理想は消化の良いもので・・・というものの、あくまでも、理想論で、子育てや具合い子供にはうまくいかないことが多いです。
母乳もミルクも薄めずにそのままでOKです。
経口補水液の別名は飲む点滴!食欲が無く、水分も少ししか摂れない場合におススメです。

例えば、経口補水液と同じ量の塩分が摂りたかった場合には、
経口補水液 500ml=味噌汁 1杯(具なし)=梅干し 1個
が同じナトリウムの量の目安です。
カリウムの量=100%オレンジジュース(紙パック)=バナナ 1本 となってます。

経口補水液が飲めない場合にも、他の食材でアレンジすることも可能です!
赤ちゃんには・・・
常にミルクもしくは母乳で大丈夫です。

離乳食が始まっているお子さんには・・・
熱のあがりはじめには:麦茶や白湯を人肌程度で
熱のピーク時には:ビタミンやミネラルを意識してピークを過ぎたら:エネルギー源を補給の3段階を意識するとよいでしょう。

その他のホームケア

① 熱が上がる時には悪寒といって、ブルブルふるえ、大人もそうですが、子供も赤ちゃんも寒く感じます。体の中心に血液を集めるので、手足が冷たくなる特徴があります。
⇒このときには身体を冷やさないように注意しましょう。

② 熱が上がりきった時には、顔が真っ赤、手足も熱い、熱も 39-40℃近く、悪寒も止まっている状態です。汗をかいていることも。
⇒この時には、本人が嫌がらなければ、冷やしてもよいが、無理に冷やす必要はありません。
あくまでも冷やして本人が気持ちがいいと思うかどうか、で判断してください。

【余談コラム】
20年近く前ですが、子供が熱を出して病院に連れていくと、裸にさせられ、全身を冷やされたことがあります。確かに、あまりにあっためすぎてしまうと、子供は熱を逃がしにくくなってしまうということがあります。ただ、熱=冷やす という認識が強かったからなんですよね。

 

冷やすところは?

あくまでも、ウイルスや細菌との闘いが終わらない限り、熱は下がりません。冷やす目安は本人が気持ちが良いかどうか、がポイントです。
冷やす場合は、太い血管(動脈)が走っている、首、脇、足の付け根部分を冷やすといいです。冷却シートは、冷やす効果は無く、冷たく感じる効果があるものです。

【余談コラム】
冷却シートを使う場合には、結構ずれて、赤ちゃんの鼻や口をふさいでしまうということがあります。使用する際には、十分に気を付けてください。

 

解熱剤は使用する?

☑ ぐったりして眠れないとき
☑ 水分が取れないとき
☑ 頭痛やのどの痛みがあるとき
☑ 40℃以上あるとき

などが使用の目安といわれています。

基本的には、【医師の指示通り】にケアしてあげてください!ただ、医師の指示通りとはいうものの、医師も困ったら使ってね!という思いを込めて処方していることが多いこともあります。

例えば、【頓服で 38.5℃以上の時】と記載してあることも多くあります。そういった記載があると、「38.5℃以上の時に使ったら病気が治る」「毎回必ず飲まなければならない」と思われる方もいらっしゃいますが、そこは違います。

先にも記載した通り、熱はウイルスや細菌との闘いが終わらない限り下がりません。また、熱を無理矢理下げることで闘いを長引かせるという文献もあります。あくまでも解熱剤は、脱水にならないように、少しでも飲んだり食べたりすることが出来るように、少しでも楽にして眠れるように、頭痛やのどの痛みなどを楽にできるようにというものです。よって熱に関して言えば、39℃が38℃になるくらいの目安と考えておくとよいでしょう。

滝吉先生監修

HEALTHCARE 赤ちゃんのヘルスケア情報


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