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赤ちゃんと細菌感染〜知っておくべきリスクと予防策

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赤ちゃんと細菌感染〜知っておくべきリスクと予防策

小児科医 中篤子監修

 
赤ちゃんは、小児や大人と同じく細菌感染症にかかります。ただし、生まれてしばらくは胎盤を通じて受け取った抗体により、感染症にかかりにくい状態です。しかし、しばらくすると抗体が減少し、感染症にかかりやすくなります。赤ちゃんと細菌感染をテーマに、知っておくべきリスクや予防策、対処法について詳しく紹介します。

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知っておくべきリスクと予防策

細菌感染の基本

細菌はウイルスやカビなどと同様に顕微鏡を使わなければみえないような小さな生物です。自然界にいるほとんどすべての細菌はヒトに病気をおこしません。
たとえば身近にある納豆は納豆菌の助けを得てねばねばした物質を作らせています。納豆には生きた金が無数に含まれていますね。また、ヨーグルトも乳酸桿菌(ラクトバチラスなど)を牛乳に混ぜ、発酵させることでできます。またヒトの体は口から肛門まで1本の管でつながっています。その中には様々な菌が一緒に暮らしています(共生)。ただし、腸管の中は善玉菌と呼ばれる有益なものと悪玉菌と呼ばれる病気を引き起こすものがいます。
すべての細菌が人に対して有害なわけではなく、腸内で働く乳酸菌のように適量であれば良い影響を与える細菌も存在します。

有害な細菌に感染すると、人の体内の栄養源によって増殖し、感染したところに痛みや腫れ、熱などを引き起こします。このように、細菌感染によって何らかの症状が現れている状態が感染症です。一方、症状が現れないものを「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」といいます。

感染した人の唾液や嘔吐物、血液、体液などが口や鼻から体内に入ることで感染します。

 

赤ちゃんが感染しやすい主な細菌感染症

赤ちゃんが感染しやすい主な細菌感染症としては、百日咳、細菌性肺炎などがあります。

溶連菌感染症は、A群β溶血性連鎖球菌による感染症で、感染者の飛沫を吸い込むことによって感染します。症状は、発熱や咽頭痛、頭痛、イチゴ舌、倦怠感、赤い発疹などです。

百日咳は百日咳菌によって引き起こされる感染症で、飛沫感染や接触感染します。激しい咳き込みや呼吸がしづらくなるなどの症状が現れ、多くは発熱しません。生後2ヶ月以上で定期接種を開始する四種混合ワクチンによって予防できます。しかし、ワクチン接種後も百日咳菌に感染した際には気管支炎が現れることがあります。

細菌性肺炎は、肺炎球菌や、インフルエンザ菌などによって引き起こされる肺炎です。咳や鼻水といった風邪症状から始まり、発熱が長期にわたり持続します。次第に咳が激しくなるほか食欲や元気がなくなります。

各年代と原因となる主な細菌の比較

年齢 髄膜炎を起こす主な細菌 肺炎を起こす主な細菌
1か月未満 B群溶連菌・大腸菌・リステリア B群溶連菌・大腸菌・リステリア
1か月〜3か月 B群溶連菌 B群溶連菌
3か月〜3歳ごろ 肺炎球菌 肺炎球菌・インフルエンザ菌

 
 

赤ちゃんの免疫システムの特性

赤ちゃんは胎盤を通じて抗体を受け取った状態で生まれてくるため、生後6ヶ月頃までは感染症にかかりにくい特性があります。ただし、細菌感染に対しては弱いといわれているため、油断はできません。また、生後6ヶ月頃から抗体が減少し始め、次第に感染症にかかりやすくなります。さらに、赤ちゃんの免疫機能が発達し始めるのは1歳頃からのため、抗体の減少が始まる生後6ヶ月頃から1歳6ヶ月頃までは免疫機能が低く、感染症が重症化しやすいことに注意が必要です。

 

予防策

赤ちゃんの細菌感染を予防するためには、感染症にかかっている人と距離を取るだけではなく、手洗いや身の回りのものを清潔にするなどの対策が必要です。赤ちゃんのお世話をする人が食事の前やトイレの後、おむつの交換後などに石けんと流水でしっかりと手を洗いましょう。

赤ちゃんが触れるテーブルは清潔なふきんで水拭きしたり、食べこぼしを取り除いたりします。口に入れるおしゃぶりや歯がため、哺乳瓶の乳首などは、80℃以上のお湯に10分以上浸けて消毒しましょう。熱湯を使えないものは0.01%の次亜塩素酸ナトリウム液に1時間浸け、自然乾燥させます。

 

対処法

赤ちゃんが発熱した場合は、咳や鼻水、発疹などの有無や機嫌、食欲、おしっこの量などを観察し適切な水分を与えて症状の経過をみていきましょう。もし、何か変!、ぱっと見た印象が悪ければすぐに医療機関にいきましょう。

発熱はからだの免疫反応のひとつで病原体とたたかっているためです。発熱したからといってすぐに熱を下げる必要はありません。発熱時には脱水しやすいため、こまめに水分を補給させてください。

なお、生後3ヶ月以内での発熱や意識がはっきりしない、嘔吐を繰り返す、呼吸が苦しそう、ひきつけが5分以上続いたり繰り返したりする場合は、医療機関を受診する必要があります。

今回は、赤ちゃんの細菌感染について解説しました。生後6ヶ月頃までは感染症にかかりにくいとされていますが、やはり細菌にもウイルスにも感染します。ワクチンで予防できる病気はワクチンを受けて赤ちゃんを様々な感染から守りましょう。感染対策を徹底しつつ、感染症にかかったときは適切に対処しましょう。

 

小児科医 中篤子監修

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