『ベビースマイル』は赤ちゃんの健康に関する情報をお届けするサイトです。 赤ちゃんの病気や日頃のケア、健康をサポートする育児用品まで幅広く紹介しています。

小児科の診察ってどんなことをするの

小児科の診察ってどんなことをするの

滝吉先生監修

大人とは違う?小児科診察の特徴

流れを紹介しますね!

① 小児科のナースは受診する前に、問診表に記載されていたものを確認します。

【受診時に医療従事者が何を知りたいのか】
今までの病気や治療、入院したことがあるのか、何かお薬をのんでいるのか。

母子手帳に記載されている妊娠から出産、周産期と呼ばれる次期に入院や手術歴など

いつから症状があるのか。
これはまた別途各症状についてのところでお伝えします。

周囲の流行情報

予防接種歴

保護者からの何か変
時には医療者の視点だけでは気づかないこともあります。医療者は重症なのかの判断はできますが、常にその子を観察している訳では無いので、保護者が見る元気と医療者が見る元気は違いますよね。その元気一つとってみると、実は保護者がいつもと違うんですとか、何となく機嫌が悪いとか、何となく元気がない気がすると言ったあとに、その日の夜から発熱したとか、口の中に口内炎があったとか、っていうことはよくあります。
なので何か変と、いつもの様子を見ている人が気づきほうこくしてくれることはとても重要です。

診察前の状況の確認
診察時には怖くて泣いてしまったりするお子さんもいます。そのため、待合いにて、保護者がどのようにかかわっているのか、笑顔や活気はあるのかということを小児科のナースは観察しています。
 

② 身長・体重(半年頃までは頭囲・胸囲測定)

特に、新生児から乳児にかけては、ミルクや母乳の飲みが良好か、身長と体重を主に測定しています。
また、必要時には頭囲や胸囲も測定しています。
全身裸になるのもこの時なので、全身の肌の状態(発疹があるか、カサカサはどうか)など、アザなどが無いか確認をしています。
小児科の診察前や診察時など、沢山全身状態を見る機会があります。そのため、ベビーちゃんの場合のお洋服は着脱しやすいマジックテープのものだと保護者の負担も無くなると思います。
 

③ ドクターの診察

月齢によって、ドクターが診る視点というのは変わります。小児科では、成長発達過程が著しく月齢によっても違うため、月齢に合った診察を行います。
初めて診察するお子さんは、基本頭~足の先まで全身状態を確認していますね。また、症状によっても見る部位なども変わってきます。
なるべくお子さんが泣いてしまうと診察が出来ない部位があったりしますので、お口の中を見たり注射などの嫌がることは最後に行います。
 

処置の時に中に保護者が中に入れないのはなぜ?

これは、採血などの処置の時に保護者が中に入れないのはなぜ?という質問です。これはかなり多くの保護者からの質問を受けます。
結論ですが、病院によっては入れる入れないは違うということ!
正直、病院やナースの考え方で、一概にどちらがいいとは言えないこと。

ちなみに私が働いていたクリニックは採血時に保護者も中に入ってもらっていました。
その理由として、保護者と離れることに恐怖を覚えているお子さんも多く、意外に保護者がいて応援してくれれば、頑張れるお子さんも多くいます。保護者の方も、中に入れなくて何をされているのか分からず、我が子の泣き声だけ聞こえる状態にトラウマになったという研究もあり、そういった意味では、ある意味採血をすることは難しい手技だったり、医療従事者も頑張っていることを見てもらうことも、信頼関係を作るうえでは重要と考えていました。
実際に自分の子供が入院した際に、いつの間にか沢山の針跡を見た時に、難しかったんだと思いながらも、医療従事者への不信という思いも少なからずありました。自分の子供が一番大切ですからね。

保護者にも動くため危ないので、しっかり固定させてほしいという旨伝え、バスタオルでぐるぐる巻きにしして、保護者に上から「ぎゅー」っと抱きしめてもらい、腕はナースが抑え、もう一人のナースが採血をするという形をとっていました。
また、理解があるお子さんと保護者の場合には、保護者と向き合って抱っこしてもらい採血をすることもしていました。
採血が「意地悪をしていること」ではなく、治療としてしっかり必要なこととしてしっかり伝えることと、なるべく早くこの恐怖の時間を終えることができるように協力をいただくことを目的に中に入ってもらいました。

ナースサイドから見たら、緊張するということでもありましたが、それは慣れでもありますし、見ている見ていないに関わらず、同じ手技をしているまでであるので、あまりにももうナースでは無理!となったら、ドクターにお願いすることもしていました。でもその緊張の中行うと、ナースの手技はとても爆上げするんですよね。私はそのように採血が得意になるナースを育てていました。とはいっても、血が苦手や我が子の痛がる姿を見ていられないという方もいますので、その場合には保護者の意見を尊重していました。
 

採血時に保護者に外で待っててもらう場合は?

病院によってはまだ外で待っていてもらう場合も多いようです。私も過去の病院ではそのようにしている所が殆どでした。
その理由に、保護者は近くにいるのに助けてくれなかったと思うことや、保護者との時間に辛い思いを共有してほしくないという思いで外でお待ちいただくということをしています。

ご自身のお子さんが採血や処置をする際に、中に入りたいですか?外で待っていたいですか?
選べるようになったら良いなと個人的には思っています。

滝吉先生監修

HEALTHCARE 赤ちゃんのヘルスケア情報


PAGETOP
公式LINEお友だち登録
  • シースター株式会社 公式LINE
  • シースター株式会社 公式Instagram
  • シースター株式会社 公式Facebook
  • シースター株式会社 公式YouTube
Copyright c SEASTAR Corporation All Rights Reserved. > プライバシーポリシー