日常生活の工夫
日常生活の工夫
衣類
アトピーっ子は肌が敏感で、少しの刺激でも痒くなってしまいます。
できるだけ肌触りの良いコットンの服を着せましょう。また、汗をかくと肌トラブルの原因となるので、肌着を着て汗を吸収させたり、汗を掻いたらすぐに拭くなど、汗を肌に残さないように心がけましょう。
お風呂
アトピーにはじっくり入浴して体を芯から温めることも大切です。熱いお湯は痒みの原因になるので、お湯の温度は37~8度のぬるめの温度に設定し、のぼせない程度にゆっくりつかるようにします。
保湿効果のある入浴剤を入れてもいいですが、肌に合わない場合もあります。かゆみや湿疹などが出る場合は、使用をやめましょう。
体を洗うときは、石鹸を泡立てネット等で良く泡立て、モコモコの泡で撫でるように洗います。あかすりタオルやスポンジなどは刺激になることもあるので、やさしく手のひらで洗ってあげましょう。また、少し温度を下げたシャワーを患部にあて、冷やしてあげると痒みが軽減します。
お風呂上りには、できるだけ早くスキンケアを行いましょう。
住環境
ダニのフンや死骸に含まれるタンパク質はアレルゲンとなり、アトピーを悪化させます。絨毯や布製のソファは避け、換気しながら掃除機をかける、カーテンをまめに洗う、雑巾で水拭きをするなどのこまめな掃除で、ダニやダニの餌となる埃などを取り除くことが大切です。
外遊び
皮膚の状態が悪く、ジュクジュクの傷になっている時の外遊びは、細菌感染のリスクがある場合もあります。砂遊びや汗をかく遊びの後は、よく汚れを洗い落として普段より丁寧にスキンケアを行いましょう。
日焼け止めを使う場合は、事前に腕の内側などに少量塗り、パッチテストをおこなってから塗るようにしましょう。虫除けも同様です。
アトピーと睡眠の質
アトピー性皮膚炎は、夜寝る前が一番かゆいといわれます。眠りにつく際に体温を下げるため、手足の血管を開いて熱を放出する作用により、体が温まる事が原因と言われています。
痒みが出ると、本人も眠れず肌を掻きむしって血だらけになったり、隣で寝ているパパやママも、真夜中に肌をボリボリ掻く音に起きてしまうことも。
体内で生成される抗炎症物質である副腎皮質ホルモンは、夜寝ている間に分泌されます。夜ぐっすり眠ることは、アトピーの改善に大きく関わってきます。少しでも良い睡眠をとるために、かゆみをできるだけ取り除いてあげたいものです。
・寝る直前にお風呂に入ると、体が温かいまま布団に入ることになってしまいます。
お風呂は寝る1時間前には出るようにしましょう。
・子供は大人が思うより暑がりです。パジャマは薄手のものに替え、上掛けは一枚少なめにかけるようにすると良いでしょう。
・痒がったらスキンケアをしてあげる
お風呂上りだけがスキンケアのチャンスではありません。痒がったら、「保水+保湿+保護」のスキンケアをしてあげましょう。肌がひんやりし、かゆみが治まりやすいです。