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風疹の抗体不足



2013年は春から夏にかけて風疹が流行しました。風疹は妊娠中の母親が感染すると、赤ちゃんの心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあるウィルスで、妊婦にとっては絶対避けるべき病気のひとつです。

そんな中、10代から20代前半の若い妊婦ほど、風疹ウィルスの抗体が足りない人が多いと報告されています。国立成育医療研究センターが全国の妊婦2万人余りを調べた結果、抗体が十分にない人が10代の妊婦では4割、20歳から24歳では3割、25歳以上の年代では2割程度だったそうです。

2006年度以降、国は風疹ワクチンの定期接種を1回から2回に増やしていて、この対象である現在23歳以下の男女は抗体が十分にあると考えられていたので、予想外の事態となっています。定期接種が義務ではないことで、若い妊婦の接種率が低いか、もしくは接種していても免疫が 十分にできていない可能性があると考えられます。
また、現在の風疹患者の多くは大人で、男性が女性の3倍 以上となっており、男性は30歳代に最も多く、女性では20歳代が最も多い状態です。つまり、子どもをもつ可能性のある世代で風疹が流行しているのです。

これから妊娠・出産を考えている人は、家族などまわりの人も含め、きちんとワクチンを接種して抗体を作っておきましょう。現在妊娠中の人は予防接種は受けられませんが、身近な人に出来るだけ予防接種を受けてもらい感染を防ぐようにしてください。また咳や唾で感染するウィルスなので、外出の際にはマスクを付けるなどして十分に注意しましょう。

小児科医 浦島崇監修

 

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