夏・秋に多い病気
夏かぜのウイルスは高温・多湿の環境が大好き!夏かぜの主な症状は、のどの痛み、発熱、発疹、下痢、腹痛などです。夏かぜの代表的なものとして、プール熱(咽頭結膜熱)、ヘルパンギーナ、手足口病、とびひなどがあります。
手足口病
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どんな病気?
「コクサッキーA16ウイルス」や「エンテロウイルス71」という名前のウイルスなどにより、手足や口の中に発疹が出る病気です。5歳以下の乳幼児に多く、感染力が強いので、兄弟間ではほとんどが感染してしまいます(>_<)口の中の粘膜や歯肉、唇の内側に丘疹(きゅうしん)ができて、それと同時か少し遅れて、手のひらや足の裏にも水疱ができます。症状は発疹や軽い熱だけなので、それほど心配しなくて大丈夫ですが、まれに「無菌性髄膜炎」という合併症が出てしまう場合があります。頭痛や、嘔吐などの症状がみられたら注意してくださいね!
治療法
口の中の発疹は3~4日、手や足は7~8日で自然に治ります。感染力がとっても強いので、周囲に移さないように気を付けたいですね(>_<)
ヘルパンギーナ
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どんな病気?
「コクサッキーA群ウイルス」や「エコーウイルス」という名前のウイルスなどの感染で起きる病気で、夏から秋にかけてはやる夏風邪の一種です。39度ぐらいの高熱が出て、のどの奥に数個~十数個の小さな水疱ができるのが特徴です。そのため、のどが赤く腫れてよだれがたくさん出てしまいます(>_<)水疱がやぶれて潰瘍になると、のどの痛みがひどくなります。お子さんはつばを飲み込むだけで痛いので、水分をとることを嫌がり、脱水症状を起こしてしまうことがあるので、要注意です!熱は2~3日で下がり、水疱も1週間程で治りますよ(^_^)
治療法
安静にしていれば、自然に治ります。ただし、のどが痛み、水分補給を嫌がる場合はのどの消炎剤を処方してもらいましょう!また、高熱で苦しいようであれば解熱剤を使用して熱を下げましょう。予防としては、うがい手洗いをしっかりとさせること。もし、うがい薬をいやがるときは緑茶でうがいさせるのも効果的です!
プール熱(咽頭結膜熱)
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どんな病気?
「アデノウイルス」というウイルスによる感染症で、夏風邪の一種です。プールで集団感染することがあるので、このように呼ばれています。乳幼児が感染することは少ないですが、幼稚園などで感染した兄弟からうつってしまうことがあります(>_<)39度以上の高い熱が出て、のどが赤く腫れて痛み、せきや鼻水などの風邪の症状が出ます。また、食欲がなくなってしまったり、あごの下などのリンパ節が腫れ、涙目になったり、目が充血したり、目やになど、結膜炎(けつまくえん)の症状が出ることもあります。熱は3~4日続き、熱以外の症状は1週間程で治ります。
治療法
特効薬は残念ながらないのですが、ウイルス性の風邪なので安静にしていれば治ります!でも、高熱が続いて苦しいときは解熱剤を、のどの痛みには鎮痛剤を、目の症状には目薬を処方してもらいましょう。予防するには、プールの後はしっかりとうがい、手洗い、目の洗浄をさせることが大事!他のお子さんとのタオルをいっしょに使うは避けてくださいね。
とびひ
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どんな病気?
ブドウ球菌の感染による、夏に多く見られる皮膚病です。強いかゆみがあり、かいて水疱の膜が破れると感染力の強い細菌が飛び散り体のほかの部分にも広がってしまいます。水疱が破れた後は赤くただれてかさぶたになり、しばらくすると乾いてきれいにとれます。重症化すると、全身に水疱が広がり広範囲の皮膚がむけることがあるので、早めの治療が大切!
治療法
しっかりと治療しないと悪化して、治るのに時間がかかります。感染力がとても強いので、他の人にうつらないように、薬を塗って保護しましょう!ひどい時は抗生物質を飲む事もあります。水疱のあとが乾いてきれいになるまでは、湯船やプールには入らず、シャワーだけにし、同じタオルをいっしょに使ったりなどはなるべく避けてくださいね。予防するには、虫刺されや湿疹、あせもはかきむしらないようにすることと、爪は短くすることが大事ですよ!